季節を味わうひとときと共に...
茶流 SALUTが提案する
大理石モザイクの新しいスタイル
連載
2016
師走 December
2015
Vol.16 2016 霜月
妄想茶会のすすめ
11月のSALUT 〜妄想茶会のすすめ〜
無人島にたった1冊の本をもっていくとしたら、皆さんはどんな本を選ばれますか?
茶流 さりゅうが選ぶとしたら間違いなくこの一冊。
『一日一菓』木村宗慎 著 新潮社
一年間365日、菓子と器を著者の言葉や解説とともに記されています。
ページをめくるたびに、季節ごとの美味しそうなお菓子や美しい器の写真が、
日めくりカレンダーのように現れ1ページ1ページそれはもうため息がでる世界。
『眼福』とはまさにこのこと? ページごとに、目で見て味わいながらかきたてられる「想像力」
いつのまにか、凛とした空気の中にひきこまれ、五感をも満たされていきなんともいえず幸せな気分になるのです。
すぐに大量の情報を得られる、便利な世界になるにつれ
私たちは、「想像力をはたらかせる」という 人間の豊かな能力が衰えてきているような気がします。
慌ただしい日常でも、立ち止まって今日も1ページ、この本とともに
『妄想茶会』おすすめいたします。
Commented by Mihoko
Selected by Tomoko
Vol.15 2016 神無月
人生における選択
10月のSALUT 〜人生における選択〜
柑子、桧枝、紫紺、鳥の子、深支子、路考茶、牡丹鼠、萌葱・・・
なんのことか解りますか?
日本の伝統色名。色の名前です。
「紫」を表すにも、青紫、スミレ色、桔梗色、紫苑色、藤色、古代紫、京紫、江戸紫、濃色、薄色・・・と
豊かとしか言いようのないバリエーションを持ちます。
江戸時代には「48茶、100鼠」と言われ、48種類の茶色と100種類の鼠色が存在したそう!
日本人は古来から繊細な色の世界を見出し、その豊かな情趣を愛でてきました。歴史の流れの中でつけられた和の色は、名前も美しく風雅。
視覚的に色を伝えることのできる映像の普及に伴って色名で色を伝える必要性が減り、いまとなっては残念ながら愛おしい色名たちは廃れていますが、色辞典を眺めているだけでも、昔の日本人の豊かな感性が伝わってきます。
そんな風雅な伝統色の名前がつけられたお菓子があります。
HIGASHIYAさんの「ひと口果子」。
洗練された和モダンな店内に整然と並ぶお菓子の様子は、美術館に並ぶ芸術品のようです。
直径3cmにも満たない小さなお菓子は、ひとつひとつ違う名前をもち、ひとつひとつ味も素材も食感も異なります。餡の中に何か入っているものもあれば、入っていないものもある。
かくしてまた、「選べない」症候群に(笑)。
私たちは日々、小さなことから大きなことまで、じつに多くの「選択」をしていますね。
なにげなく「こっち」と選んだものも、選択したつもりがなくても、右と左では行く末が大きく違ってきます。
まるで高速道路の分岐のような。あみだくじのような。
そう、だから、どのお菓子を選ぶかは将来の自分に係ってくる重要な選択。(ん?)
秋色SALUTトレイに使っている大理石にも、ひとつひとつ素敵なイタリア語の色名がついています。Rosa Iran、Giallo Noce、Nero Marquinia、Rosso Laguna・・・。
どの色にしようか、と石を選ぶのも「人生の選択」。
選んだ石を使った作品を長らく自分の手元に置くのですから。
毎日の選択の積み重ねが将来の自分を作る、そう思うと
身の回りにおくもの、身に着けるもの、口にするもの、
共に過ごす仲間に至るまで、大切に選択したいと改めて思います。
★菓子:HIGASHIYA 「ひと口果子」
★鉄燭台:鍛冶屋自在鋼房
--Selected & Commented by Megumi
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★和ろうそく:大森和蝋燭屋
★トレイ:bottega MOSAICI by Studio Mosaico
Vol.14 2016 長月
エッシャーに騙されて
9月のSALUT 〜エッシャーに騙されて〜
「黒糖味と抹茶味とみつまめ味、どれがいいですか?」と聞かれ、
お菓子が溶けてしまうのではないかと思うほど悩んで・・・「黒糖」に決断。
いや、決断したつもりが、うーん、あ、やっぱり、決められない。
だって、さっき見ていた時と、トレイの模様が違って見えるから、お菓子が決められない(笑)。
目の錯覚を起こすモチーフのトレイ。シュルレアリスムにおいてよく用いられた“トロンプ・ルイユ(Trompe-l'œil、騙し絵)”という手法・技法で、大きさや長さについて錯覚を起こさせます。
トロンプ・ルイユのせいで、お菓子の決断まで優柔不断に。。。
ここは考え過ぎずに喜んで騙されましょう、ということで結局、全種類を制覇(口実)。
偶然のめぐり合わせですが、IKEAの六角形小皿が、トレイの模様とぴたり!そしてそこにキューブ型のお菓子を乗せたら、これまたぴったり過ぎて困惑!脳も錯覚を起こしています。
脳の錯覚に一役買っている可愛らしいお菓子、これ、「あんみつ」なんです。つるんとした寒天キューブのなかにあんみつの要素を凝縮した小宇宙。京菓子司・亀屋良長さんのオリジナルブランド「Satomi Fujita by KAMEYA YOSHINAGA」のもの。日本、フランスの名レストランのパティシエを歴任した藤田怜美さんが、パリの研修会で和菓子に感銘を受け、誕生したブランドです。それだけに、味も見た目も洋行帰り。
暖簾分けによりいくつか存在する亀屋○○さん(達筆すぎて読めない「亀」)ですが、そういえば亀屋?=亀甲??え~っ!?亀屋さんのブランドマークは、吉祥文様である亀甲をデフォルメした六角形でした!!そう、これがまたトレイ模様と、IKEAの小皿とも符合。こんな偶然の合致、嬉しくなってしまいます。
★菓子:京菓子司・亀屋良長「あんみつ・ミツマメ」
★器:IKEA
<トレイテーブル販売開始!>
SALUTトレイと特注アイアンベースを組み合わせた「トレイテーブル」。
スタジオモザイコのオリジナルブランド、bottega MOSAICI by Studio Mosaicoとして
満を持して販売を開始しました。
サイドテーブルとしてだけでなく、トレイだけ取り外し、四季折々、様々なシーンでお使いいただけるよう高さや色など細部にまでこだわりました。
オンラインショップにて様々なパターン、多彩な石色のバリエーションをご紹介してまいります。
ぜひ、Online Shopをご覧ください。
--Selected & Commented by Megumi
--photos by Tomoko
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Vol.13 2016 葉月
遠い海に想いを馳せる
8月のSALUT 〜 遠い海に想いを馳せる〜
Mon oreille est un coquillage
Qui aime le bruit de la mer
Jean Cocteau (1889-1963)
私の耳は貝の殻 海の響きを懐かしむ
< 訳 / 堀口 大學 >
目を閉じ、手のひらで耳を覆ってみると・・・・潮騒の音と海の光景が浮かぶ。日本から遠く離れたフランスの詩人、ジャン・コクトーの詩ですが、日本人のわたしにもとても共感できます。
現代の日本人よりも、昔の日本人は置かれた環境に不平を言わずに工夫して愉しむことが上手だったように思います。暑い日には風鈴の音で涼を感じたり、水を打って地面の温度を下げたり。
SALUT歳時記の撮影用に「浜土産」を冷蔵庫で冷やしていたら、それとは知らない家族が慌てて加熱しようとしました!(実話)。それくらい、よくできているんです。蛤の貝殻を開けると、琥珀糖寒天の甘味に、浜納豆(=豆鼓)の味噌風味がアクセントになっています。
★菓子器:上田 恒次
★茶器:TSUNE(田中恒子の器)
そんな工夫のひとつと思えるのが、「浜土産」というお菓子。はまづと、と読みます。大正時代、海からほど遠い京都で、見るからに海辺のおみやげの如く、真夏でも日持ちするお菓子を、と考案されたといいます。風流な籠の中に、防腐の役目を果たす桧葉が添えられ、その中に蛤?がごろごろと入っているその姿は、“近くの浜でとってきた”新鮮な風情たっぷりです。
このお菓子を作っている亀屋則克さんは、京都の堺町三条にあり、昔懐かしい”座売り“形式の風格あるお店。一見の価値ありです。ただし!亀屋さんの暖簾の「亀」の字が達筆すぎて見つけづらいのでご注意を。私は炎天下、お店の前を何度も通過してしまいました。
★菓子:亀屋 則克「涼菓 浜土産」
今月のSALUTトレイは、籠目を思わせる模様のものを合せてみました。コーディネートの際にいつも感じるのが色の取り合わせの妙。トレイに「浜土産」を乗せてみたら・・・浜納豆の色と呼応してトレイのレンガ色(トラヴェルティーノ ロッソ)が俄然際立ってきました。
そして、白磁と思っていた菓子皿は、色白の大理石(ビアンコーネ)に乗せたら「淡い色の青磁」であることが判りました!人間同士もかくあり。
暑いのはしかたない夏。暑い暑いと扇子をバサバサ仰ぐよりも、どうしたら涼しく過ごせるか?と工夫を凝らし、先人のようにスマートに夏を乗り越えましょう。
番外編
Mon nez est un coquillage
Qui aime la senteur des petites gâteaux
El Greco
私の鼻は貝の殻 おやつの匂いを嗅ぎ分ける
< 訳 /ならさきみほこ >
Jeux de Coquillage
おやつに想いを馳せる
「浜土産」を堪能したあとのお楽しみがもうひとつ。。。
一つだけおやつの入った貝を嗅ぎ分ける貝合わせ
(本来の遊び方とはちょっと違いますが 笑)。
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Vol.12 2016 文月
笹飾りのお願い事の書き方
7月のSALUT 〜 笹飾りのお願い事の書き方〜
「笹~の葉さ~らさら♪」。7月7日の七夕は、習いごとの上達などを短冊に書き、願いを込める日。
ところで皆さんは短冊にどのように願い事を書きますか?「家族が健康でいられますように」、「ダイエットが成功しますように」。・・・そう、なぜか皆さん「○○しますように」という他力本願型が多いですね?
ところが夢を実現するためには、○○しますように、ではなくて、「家族みんなで健康に暮らす!」「ダイエットを成功させる!」と断言すること(Affirmation)が大切だそうです。同じことを発するにも、他力本願型ではなく断言型。そして、口から+(プラス)も-(マイナス)も発するのは=「吐く」(吐露する)。でも口から+(プラス)だけを発していると=「叶う」!のだとか。言霊(ことだま)の持つ力、試してみてもよさそうです。
★絵:下村 豊
★錦玉菓子:菓遊 茜庵「ゆうたま」
★笹の葉の器:TSUNE(田中恒子の器)
今月のSALUTのしつらいは、和紙に鉄釉をかけた絵『天の川』に『青楓(星)』を飾り、アースカラーのモザイクトレイは、重要な「短冊」役です!
せっかくなので、ひとつだけでなくトレイの石の数だけ願い事をしようと熟考・・・・・と思ったら、もれなく疲れてソファでひとやすみ(笑)。
冷やした紫蘇ジュースと、徳島産のすだちや高知産の柚子果汁由来の甘味で思考能力が回復したら、
願い事再開。
さて、あといくつ考えましょうか・・・?
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Vol.11 2016 水無月
雨へのオマージュ
6月のSALUT 〜 雨へのオマージュ〜
日本で6月、といえば、雨期。水無月の“無”は、無い、のではなくて所有格の“の”らしいです。“水の月”つまり雨の月。
でも、雨大好き!と言うかた、あまり聞きませんね。雨が続いてうっとうしい、髪の毛が広がる、洗濯物が乾かない、というマイナスイメージのほうが多いでしょうか。
とはいえ雨が全く降らない日が続くと、山火事や干ばつ、水不足を引き起こしてしまいます。雨は、森林や穀物の成長・維持に必要なのです。
ひと雨ごとに植物がぐんぐん伸びるこの季節。雨を受けてひときわ活き活きしているように見えるのが「紫陽花」。同じ品種でも、咲く土壌によって花の色が変わると聞きますよね?まるで人間のようです。
今月のSALUTでは、山火事や水不足が起きないよう、そして紫陽花たちが悦ぶよう!雨へのオマージュ(敬意)を捧げます。
控えめながら透明感のある色合わせのSALUTトレイを土壌に見立て、清らかで可憐な紫陽花を添えました。その紫陽花に潤沢な雨をもたらす水源は、海、はたまた空や月のようでもある澄んだトルコブルーの器。海底から引き揚げたような釉薬が、観る者それぞれの海馬を呼び覚まします。
この器の作家、鈴木麻起子さんは、わたしも敬愛する陶芸家ルーシー・リー(Lucie Rie)の作品に影響を受け、独学で作陶を習得されたとお聞きしました。幅広な口径に対して狭い高台のバランスは、まさにルーシー・リーの作風。女性らしい曲線的なフォルム、という印象でしたが、それもそのはず。鈴木麻起子さんの器の制作コンセプトは「女性に優しい器であること」、そして「この器のまわりが、笑顔が集う場所になれますように」なのだそうです~素敵。凛とした外見だけでなく、周囲への心配りを忘れない、women-friendlyな器さんなのでした。
★器:鈴木麻起子「Turkish」
紫陽花は、生花だけではなく、食べられるものも用意(笑)。
生菓子は、雨露まで表現されているのが心憎い鶴屋吉信さんの 「あじさいきんとん」。そしてもう一方は、四季折々のキャンバスを描くなら何でも揃う、甘春堂さんの干錦玉シリーズから「あじさい」。“干錦玉”は、ゼリーの表面を凍らせたようなシャリッとした食感と透明感が身上。心躍る紫陽花の世界が広がりました。雨音が心地よいものに変わりそうでしょう?
6月30日、日本各地の神社で「夏越しの祓い(なごしのはらい)」が行われます。半年間の邪気を払い、その後半年の健康を祈る日本の行事ですが、今年は日本各地、世界各地で辛い思いをする方々の厄除けと健康を願う機会にしたいものです。
★生菓子:京果匠 鶴屋吉信 「あじさいきんとん」
★干菓子:京果匠 甘春堂 「あじさい」
--Selected & Commented by Megumi
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Vol.10 2016 皐月
目には青葉
5月のSALUT 〜 目には青葉〜
熊本・九州地方の方々、ご家族が九州にお住まいの方々のご様子はいかがかと案じております。余震が続き、不安な思いをされていると存じます。
いま、我が家のベランダでは、冬には何も無いように見えた土から、毎日目を見張るスピードで新しい葉が伸びてきています。冬の間、土の下で養分を蓄え、じっと機を待っていた植物の生命力、力強さに驚きと尊敬さえ感じます。
被災地への支援物資に「植物」って聞きませんし、現実的ではありませんが、植物たちの生命力は、物言わぬ支援になり得ると思うのです。
★紫野 和久傳「ささのか菓子 希水」
端午の節句」の5月のSALUTトレイは、地震で被害に遭われた地域への祈りを込めて、「青空にはためく鯉のぼり」です。
黒と白、そしてラピスラズリのような深い青の石が、きりっとした男の子のイメージでしょう?形は細長シャープ。人間なら間違いなく好青年です♪
(今回の制作者は・・・・?)
木枠は裏返しても使うことが出来、クールな彼と優しい彼?の2つの違った表情を愉しめます。
『目には青葉 山ほととぎす 初鰹』 とは、江戸時代の俳人・山口素堂の句。
初夏に嬉しいもの、旬のものを歌った句ですが、青葉がひとの目を愉しませ、心を和ませてくれるのは、江戸時代も今も変わらないようですね。
青葉を使ったお菓子と言って、まず思い浮かんだのは、紫野和久傳さんの「西湖(せいこ)」。すり流した蓮根に和三盆の上品な甘さが魅力的で、わたしが永年愛してやまないお菓子ですが、「西湖」の“弟版”(と今回はあえて呼びたい)の「希水(きすい)」があると知り、5月のセレクトとしました。
「西湖」と同じく、香り高くみずみずしい2枚の笹の葉に贅沢に包まれています。結ったひもをそっと解けば、気泡を含んできらきらと輝く小川のような「希水」、明るい陽射しに透ける笹の葉に溜め息が出ます。優しくほのかな林檎の甘さとつるっとしたのどごしは、食事でお腹いっぱいになったときでも、「別腹」なしで戴けることをお約束致します。
永年「西湖」一筋で来たのに、うーん・・・今度からどちらを買ったらいいのだろう?と迷う私の目に、「西湖・希水の詰め合わせ」の文字が♪ 私と同じく、どちらも捨てがたい人が多いのだと納得。
「希水」の名前の由来は調べられませんでしたが、
地震の被害に遭われた方々への“希望の光”になるようにとの想いを込めて。
Dedicated to all those affected by 2016 Kumamoto earthquakes
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Vol.9 2016 卯月
あなたは何派?
4月のSALUT 〜 あなたは何派?〜
トランプ派とかクリントン派とかアメリカ大統領選の支持政党の話ではありません。
桜餅の生地のお好みは道明寺派?長命寺派?桜の葉は食べる派?残す派?
3月から4月にかけてデパートの和菓子売り場に足を運ぶと、桜餅合戦が繰り広げられており、わたしたちの心を惑わせます。3月最終週からは、なぜか“周辺お花見スポット情報”まで加わり、「和菓子を買ってお花見に行こう♪」と思わせる心理戦に苦笑してしまいます。各和菓子店は選挙戦さながら。わずか数センチの小宇宙に、他店との差異化を図るのに必死だなぁと。ここまでくるともう種類が多すぎて選べず、「何派」はあまり関係なくなってくるようにも思います。
今月のSALUTでご紹介するのは、知人から戴いた「銀座あけぼの」の桜餅。自分では買わなかったかも知れないけど、戴いてみたら好みだった、ということ、ありますよね?
こちらは生地に白玉粉をたっぷり使った長命寺派。塩漬けの八重桜がちょこんと載っています。ふんわりとしたクレープのような食感で、「ふくさ包み」の形はどこか、奥ゆかしい日本女性を思わせます。わたしは「桜の葉も食べる派」ですが、しなやかな桜葉は、口の中に葉脈が残らない柔らかさで、ほのかな塩気もちょうどよい。「葉っぱなんて食べない派!」のかたも、だまされて召し上がってみて下さい。
★銀座あけぼの 「さくらもち」
「銀座あけぼの」さん、身近なところにたくさん店舗展開していますが、改めてWebsiteで会社概要を拝見してみました。
昭和23年、戦争の焼け跡が残る銀座で誕生した「あけぼの」のお菓子は、甘いものが大変貴重であった時代、敗戦で疲れ果てた人々の心を和ませ、明日への活力の素になったそうです。
”お菓子が満たすのはお腹ではなく心
今を生きるお客様の心を満たしつづけること
それが私ども銀座あけぼのの仕事です”
“お菓子が満たすのはお腹でなく心”!
素朴ながらなんと素敵なことばでしょうか。座右の銘にさせて頂きます(笑)。
せっかくですから、お腹でなく心を満たすお菓子をもうひとつ。
甘すぎない大人ピンク色のSALUTトレイをキャンバスに、茶道用のお干菓子で春を描きました。
★甘春堂
満開の桜がはらはらと舞い、水面を流れる花筏(はないかだ)。そして軽やかに舞う蝶と、生命力溢れる土筆(つくし)。耳を澄ませばひばりの声が聞こえてきます。
干菓子は、四季折々の和菓子を作っていらっしゃる京都の「甘春堂」さん。これほどまでに季節ごとのお菓子が存在するのは、世界でも日本だけなのではないかな、と誇らしく思います。
さて、主役のSALUTトレイについて。
いかがですか、この淡~い色合いの大理石♪全て天然の色です。
自然界にどれだけの色が存在するのか。アトリエに整然と並ぶ大理石のラインナップをご覧になったら、種類の豊富さと色の鮮やかさに驚かれると思います。色が違うのは含有物が異なるためで、石によって割り易さや臭いも違います。
膨大な種類の中から選んだ石と、これまたたくさんある木枠の色の取り合わせは無限大。色白で無垢な木枠に、落ち着いた可愛らしさときりっと引き締まった意志の強さの同居する取り合わせは、制作者(T)の人柄そのもの。(←あれっ?制作者に会いたくなりました??)
オンライン販売もあり。ご自身で作るのもあり。一枚と言わず何枚でも欲しくなるSALUTトレイ。是非お手元にどうぞ。
--Selected & Commented by Megumi
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--Tray & Supervised by Mihoko
そして、箱を開けると中には・・・やや長い黒文字?が一本。たねやさんによれば、これは、『一膳のお箸』なのだとか。
雛人形や雛道具、ひなまつりに飾る品々はどれも幼な子の幸せを願う気持ちに溢れたものですが、そのむかしは女の子の手先が器用になるようにと、雛飾りに『一膳のお箸』を添えたそうです。その由来を知った途端、箱の中の黒文字が魔法のお箸に見えてきた!日本のゆかしい歳時を引き継いでいきたい、という気持ちを新たにさせて下さったたねやさんの心憎い和の演出に手を合わせるわたしたち。
あれ、でも、お菓子の名前は「オリーブ大福」。大福の中にオリーブの実?生地にオリーブオイルを練り込んだ?!
いえいえ。淡い桃色(限定商品)の小ぶりな大福に、こともあろうにエメラルドグリーン色のエクストラバージン・オリーブオイルをたら~りとかけるのです!
この取り合わせ、味の想像がつきますか?わたしたちは、年齢と経験を重ねるとともに知識が豊かになり、「これはこういう味。○には×を合わせる」という固定概念が形成されます。それは、自己防衛のために欠かせない術でもあります。
でも、「白こし餡を粗搗きの餅で包んだ大福」×「搾りたてのエクストラバージン・オリーブオイル」の組み合わせは、あなたの固定概念を嬉しく破ります(笑)。
ほのかに塩味を含んだ粗挽きの大福の食感とこし餡の優しい甘味、鼻に抜ける爽やかなオリーブオイルの香り。それぞれが完成した味でありながら、一緒になることによってお互いの良さが一層引き立つ。「人間関係もこうありたい」なんて・・・大袈裟な表現もおかしくありません。
異色かつ理想の関係を優しく見守っているSALUTトレイは、これまでご紹介してきた中でもとりわけ淡い色合い。春に向かう気持ちに沿う大理石を選びました。木々の芽吹きを感じさせるグリーンをメインに、ベイビーブルー、無垢な白、淡い黄色。
黄味を帯びた飴色の枠と相まって、軽快な一枚となりました。
「山笑う」。一日一日、日差しが柔らかくなり、木々や花々が芽吹いていきます。五感を研ぎ澄ませ、耳で、目で、鼻で、肌で、そして舌で!春を感じましょう。
Vol.8 2016 弥生
理想の人間関係
3月のSALUT 〜 理想の人間関係〜
女の子の成長と幸せを願う「桃の節句」。
小さなお嬢さんがいらっしゃるお宅は雛飾りを出してお祝いしますね。わたしの実家(千葉)では、向かって右に女雛、向かって左が男雛でした。某「ケンミンショー」的には、地方によって、左右の配置が異なるのですよね?皆さまのお宅は左右どちらですか?
でもこの桃の節句(ひなまつり)、バレンタイン、ハロウィン、クリスマス等、イベント化が進んだ行事と比べると、規模や意味合いにおいて、やや存在が弱くなってきている気がします。
そんななか、形骸化してきた「桃の節句」の原点を教えてくれるお菓子、日本人のDNAを呼び覚ましてくれるお菓子、でもイタリアの香りがするお菓子!!と出逢いました。イタリアの大理石モザイクと日本の歳時記を併せてご紹介する「SALUT歳時記」に相応しい、運命の出逢いです。
★たねや 「ひなの節 オリーブ大福」
3月3日までの限定商品。(これを読んでくださっている頃には、もう・・・・ごめんなさい)
お菓子の箱には手折った桃の枝(本物!)が添えられています。この箱を目にしただけで、人々が文のやりとりで豊かに心通わせていた古(いにしえ)の時代の日本にタイムスリップです。
--Commented by Megumi
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Vol.7 2016 如月
いつもの朝食に+α
2月のSALUT 〜 いつもの朝食に+α〜
2016年が始まり、もう1ヶ月が過ぎました。皆さま、「今年の目標」の進捗はいかがですか?(笑)
2月3日の節分を過ぎればもう「立春」。中国では2月がお正月ですが(旧暦)、春の訪れと1年の始まりが同時なのは、理に適っていると思います。
さて、節分の豆まきの後、2月のイベントと言えば、「バレンタイン・ディ」。
デパートやお菓子屋さんの威信をかけた大イベントですね。わたし(Megumi)もOL時代は、部署の男性人数分の大量のチョコレートを買うためにデパートに行き、“ここは年末の御徒町か?正月の明治神宮か?!”と思うほどの人混みに揉まれ・・・疲れ果てた苦い思い出が蘇ります。
そんなトラウマもあり、今の私は、バレンタイン・ディ前に必死にチョコレートを買うことはしません。むしろ、敢えて避ける、といったほうが正しいかも知れません。同じようなお考えの女性、多いのでは?
でも、「バレンタイン・ディ」に慣れてしまった世の男性たちは、チョコレートをもらえないと寂しいのですって(男性の方、そうですか??)。しかも今年は、2月14日は日曜日。会社の同僚の女性からもらえる可能性は低いです。カレンダーを見てがっかりしている男性、多いのかも知れません(男性の方、いかがですか?)。
★TORAYA CAFE 「AN PASTE チョコレートとプラリネノワゼット」
そこで、今月のSALUTのご提案は、「いつもの朝食に、+α(プラスアルファ)」。
“もう仰々しいバレンタインは卒業”の奥様と、“やっぱり何かを期待するご主人”、どちらの思いも叶えます!
ダークチョコレート、コーヒーチョコレート、ミルクチョコレートを砕いて敷き詰めた“かのような” SALUTトレイ。木枠もダークチョコレート(色)。残念ながら召し上がれませんが、ほろ苦い、甘い香りがしてくる、気がしませんか?(画面をこすったら香りがする・・・といいですね♪)
そして、甘いチョコレート色のSALUTトレイに合わせたのは、TORAYA CAFEの
「AN(餡)ペースト (チョコレートとプラリネノワゼット)」。1月、2月の限定フレーバーだそうです。
チョコレート色のSALUTトレイに、純白のお皿。そしてふんわりと香るバラと甘酸っぱいフランボワーズは、大袈裟ではないけれど「バレンタイン・ディ、忘れているわけではないのよ」というさり気ない愛情が感じられます。
こんなバレンタイン・ディなら、わたしも賛成です。
(ちょっと脱線話)
餡ペーストを販売する「TORAYA CAFÉ」は、羊羹で有名な和菓子の老舗「とらや」さんがプロデュースするカフェです。
「とらや」さんは、室町時代後期に京都で創業した老舗でありながら、1980年にパリ店、1993年にはニューヨーク店をオープンするなど、その視点はグローバル。各土地のお客様のニーズをキャッチし、日本の伝統を拡める姿勢はとても柔軟です。
そんなとらやさんの赤坂本店は、現在、ビル建て替えにつき休業中。東京オリンピックの2018年に新しいビルが完成予定なのですが、休業に際し、代表取締役自らのお名前で発信した「プレスリリース」が昨年メディアで話題となりました。読む人の心を温かくする、お店に足を運んでみたくなる、そして人間味溢れる文章です。
紋切型、自己満足型、一方向の接客ではなく、お客様ひとりひとりと向き合い、その方が何を欲しているのか?を把握し、その方に合わせた接遇をする。ゆっくりしたい方にも、急いでいる方にも、そして外国の方にも温かい眼差しを注ぐとらやさんに敬意を表し、以下にご紹介します。A4一枚弱のプレスリリースです。お時間あればぜひご覧ください。
とらやさんホームページから:
--Commented by Megumi
--Selected & Photos by Tomoko
--Supervised by Mihoko
Vol.6 2016 睦月
鏡餅
謹
賀
新
年
新年のSALUT 〜鏡餅〜
新年あけましておめでとうございます。
昨年から連載をはじめた 茶流 歳時記。
新年の茶流トレイには「鏡餅を」と決めていました。
最近よくみかけるのはプラスチックの容器に密封された鏡餅がほとんどですが、
今年は、和菓子屋さんでつきたてのお餅を買ってみました。
三方に裏白、譲葉、御幣、橙も揃えて。
地方によっても様々な飾り方があるそうですが、こうしてあらためてそれぞれの「由来」を意識しながら、お供えすると気持ちも引き締まりますね。
皆様にとっても、祝福に満ちた繁栄の一年となりますように。
今年も「茶流 さりゅう」と共に季節を味わうひととき
大切にしていきたいと思っています。
MIHOKO NARASAKI
Vol.5 2015 師走
最高のシュトーレン
12月のSALUT 〜最高のシュトーレン〜
12月になりました。もはや、日本の歳時記になってしまったクリスマス。
今月皆様にご紹介したかったのは、アトリエ葛西御用達のパン屋さんboulangerie JOEのシュトーレンです。最近は、メディアに取り上げられることも頻繁で、すっかり有名になってしまったJOEですが、ここのパンはもちろん、この時期しか食べられない、『シュトーレン』が絶品なのです。
8年目を迎えた今年 少しリニューアルして生まれ変わりジョー史上最高の出来映えのシュトーレンとなったそうです。
今までのほろほろっと崩れるシュトーレンも大好きでしたが、今年は生地はもちろん、フルーツやナッツなど素材の味がひとつひとつ感じられる、『最高』の味わいでした。
ご想像の通り、クリスマスまで少しづつ食べる...なんていう我慢はできず、
またたくまになくなってしまうのでした 笑
★シュトーレン:boulangerie JOE
最高のシュトーレンのお供にご紹介したいのが、
ドイツ・マリエン薬局の「Adventstee」
クリスマススペシャルブレンド、アドベントティーです。
ドイツから空輸して届いたというものをおすそわけいただきました。
ローズヒップやハイビスカスがはいって、一見すると「甘いハーブティー」を連想させますが、いえいえ、これは「本格派」
厳選されたハーブが織りなす複雑な風味が「お茶」の概念を超えていて
飲み終わるとなんだか「すっきり」「元気」になってくるのです。
こだわりをもって作っているものっていいですよね。
作り手にしかわからない、わずかな違いや進歩、とても共感できます。
★アドベントティー:MARIEN APOTHEKE
MIHOKO NARASAKI
Vol.4 2015 霜月
神様たちの野点茶会
11月のSALUT 〜神様たちの野点茶会〜
天高く、馬肥ゆる秋。
『銀杏(いちょう)並木』、と聴いて、皆さまはどのような光景を思い浮かべますか?
東京のかたなら、神宮外苑の銀杏並木、新宿御苑の銀杏並木でしょうか。
澄んだ空に向かって真っすぐ高く伸びる銀杏の木を見上げると、気分も前向きになります。「上を向~いて、歩~こう~♪」という有名な歌の通り、うつむいて歩くより、胸を開いて上を向くと気分が明るくなるようですね。
神様ご不在の10月(神無月)が終わり、11月(霜月)になりました。
霜月には素敵な「別名」がいろいろとあるのですが、その中に「神帰月(かみきづき)」という名前を見つけ、ほっとしました。神様たち、出雲出張から帰ってきて下っているようです。
さて、そんな霜月のSALUTトレイは、銀杏(いちょう)の葉が敷き詰められた並木道のイメージ。
歩くと、サク、サクという音がします。
神様たちが銀杏並木の下で野点茶会、という設定といたしましょうか。
神様たちがお顔をほころばせて召し上がっているのは、京都の老舗「亀屋良長」さんの「マカデミアナッツ入りの羊羹の上に、栗、柿、無花果、小豆、胡桃、マカデミアナッツをのせた、秋の味覚いっぱいの羊羹」。
“マカデミアナッツ”の文字が2回出てくるのは、わたしの入力ミスではありません。羊羹の中にも入っていて、羊羹の上にも載っているのです!洋菓子・和菓子の枠を超えたコラボレーション。老舗和菓子屋さんの探究心に脱帽です。
目にも舌にも美味しいこの羊羹は「山の幸」というネーミング。
長期出張帰りの神様たちにゆったりして頂きたくてお淹れしたのは、たっぷりのミルクで淹れた「気持ちゆるめぐ茶」(←商品名!)。
羅漢果、焙じはと麦、煎り黒豆、なつめ、陳皮、ウコン、と聞くからに体に良さそうな成分がブレンドされたミルクティ専用の漢方茶に、砕いたシナモンを載せました。
神様がた、そろそろ・・・来年の準備お願いしますね。
★羊羹:亀屋良長「山の幸」
★漢方茶:北鎌倉 日々響「きもちゆるめぐ茶」
★器:美濃 マーブルボウル
--Selected and commented by Megumi
--Photos by Tomoko Yamauchi
--Directed by Mihoko Narasaki
Vol.3 2015 神無月
こっくり、ほっくり
10月のSALUT 〜こっくり、ほっくり〜
秋になると、こっくりとした色合い、ほっくりとした味が恋しくなります。
日本の秋は美味しいものがたくさんありますね。
10月は、神様が出雲に集合してしまうので、出雲以外は神様不在の月=神無月という寂しい和名がついていますが、きっと、神様がいなくても人間が寂しくないように?
美味しいものをたくさん置いて行って下さったに違いありません。
こっくりした秋色SALUTのトレイの「茶紫」と「黄色」の石は「栗」を連想させます。
今月のお菓子は、ほっくりとした栗100%の栗きんとん。
自然の甘みがほろっと崩れます。日持ちがしないのが難点ですが、そこは旬の醍醐味。
触るだけでも痛い栗の棘を剥いて、上品な味に仕上げてくれたことに感謝(笑)。
栗の棘って痛いんですね・・・。
★栗きんとん:松葉
--Selected and commented by Megumi
--Directed & Photos by Mihoko
Vol.2 2015 長月
月下酔 黙琴堂
9月のSALUT 〜月下酔 黙琴堂〜
30日続いた猛暑日が遠い日のことに思えるほど、急に秋らしい日が増えてきました。
秋色の服や小物に目が行きますね。そしてもちろん、SALUTトレイも秋色に!
枠をグレイから黒に替えただけでも印象が変わり、どちらにしようか・・・迷ってしまいます。
長月といえば秋の夜長。
夜長といえばお月見?ということで、SALUT夜バージョンを用意しました。
一輪挿しとして求めた白磁ですが、今回は小ぶりな酒器に見立てました。
陶歴を見ようと桐箱を取り出したところ、
作家の西岡義弘さんは「月下酔 黙琴堂」という雅号をお持ちであることが判り!
今回のセレクトにピッタリで嬉しくなりました。
★瓢型白磁甕:西岡義弘作
★酒炭酸Old:福光屋
月の下で酔うために用意したのは、満月を彷彿とさせる黄金色をしたスパークリング日本酒。
富山の福光屋さんの「酒炭酸old」。
役者が揃いました(笑)。
今年の仲秋の名月は、9月27日(日)。
SALUTトレイを持って月の見える場所に移動し、夜空に想いを馳せてみて下さい。
月見うさぎ
2015年の中秋の名月は翌日28日の「スーパームーン」と呼ばれる大きな「満月」で2夜連続して楽しむことができましたね!
そしてもちろん、見た目も可愛くておいしいお饅頭もかかせないおともでした。
--Selected and commented by Megumi
--Directed & Photos by Mihoko
Vol.1 2015 葉月
薄氷と蛍
8月のSALUT 〜薄氷と蛍〜
涼感を誘う、淡い上品な色合いの石にグレイの枠を合わせたトレイ。
そこから抜け出たような和菓子と出逢いました。
箱を開けると、真綿に大切に守られている「薄氷」というお菓子。
その色合い、モザイクのような形STUDIO MOSAICOR(造語)ならばきっと喜んでいただけるはず!
外見のみならず、和三盆のやさしい甘味が気分を落ち付かせてくれます。(いや、むしろ興奮?)
このお菓子は、宝暦2年(1752年!)から続く、富山の「五郎丸本舗」さん。
当時の当主のかたが、「真冬のある日、庭のネコヤナギに気を取られ、踏み割ってしまった水たまりの不定形に割れた氷の美しさから着想した」というエピソードも風流です。
★干菓子:五郎丸本舗「薄氷」
因みに、日本人が心地よいと感じる虫の音。
海外の方(特に西洋の方)には“雑音”としか感じられないそうなのです。
ラフカディオ・ハーン(小泉八雲)も、「来日当初は雑音でしかなかった虫の音が、日本国籍を取得した晩年は心地よいと感じるようになった」のだとか。
日本人が美しいと感じる蛍の姿は・・・・海外の方にはどう映るのか・・・気になります。
--Selected and commented by Megumi
--Photos by Tomoko
--Directed by Mihoko